Japanese
English
整形手術手技
Headless screwと人工骨挿入による踵骨関節内骨折の治療成績
Clinical results of intra-articular calcaneal fracture with headless screw with artificial bone graft
西田 甫
1
,
石川 聡
1
,
福島 一雄
1
,
斉藤 創造
1
,
上條 翔太郎
2
,
稲垣 克記
3
H. Nishida
1
,
S. Ishikawa
1
,
K. Fukushima
1
,
S. Saito
1
,
S. Kamijo
2
,
K. Inagaki
3
1菊名記念病院整形外科
2昭和大学生理学講座
3昭和大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kikuna Kinen Hospital, Yokohama
キーワード:
calcaneal fracture
,
headless screw
,
artificial bone
Keyword:
calcaneal fracture
,
headless screw
,
artificial bone
pp.1375-1379
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1375
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は じ め に
踵骨関節内骨折の手術方法は,Westhues法を代表とする経皮的鋼線刺入術やプレートを用いた観血的整復固定術など多岐にわたる.しかし経皮的鋼線刺入術は手術が簡便である一方,関節面の良好な整復位を獲得することが困難であることが多く,感染,外側壁の変形が整復できないことに伴う狭窄性腓骨筋腱腱鞘炎,運動療法・荷重の遅れとそれに伴う関節可動域制限・骨萎縮が生じるなどの欠点がある.またプレートを用いた観血的整復固定術は手技が煩雑で侵襲が大きく,創周囲組織の壊死などが問題となる.
そこでわれわれは,Essex-Lopresti分類におけるjoint depression type,tongue typeのいずれの骨折型に対してもheadless screwと人工骨を用いて手術を行った.本術式の特徴は,① 手術手技が簡便である,② 関節面,外側壁の変形を直接整復することが可能である,③ 創部感染のリスクを低減する,④ 荷重を含めた早期運動療法が行えることである.症例数は少ないものの,いずれの症例でも比較的良好な結果を得たため報告する.
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