Japanese
English
創意と工夫
手術台屈曲による胸腰椎移行部後弯位固定
Flexion of operating table to create kyphosis for thoracolumbar fusion
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
flexion of operating table
,
kyphosis
,
thoracolumbar fusion
Keyword:
flexion of operating table
,
kyphosis
,
thoracolumbar fusion
pp.1095-1099
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1095
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は じ め に
超高齢社会を迎え,骨粗鬆症性椎体骨折や成人脊柱変形などに対して胸腰椎移行部を含めた後方固定術を行う機会が増えた.高齢者は自然経過で胸椎・胸腰椎移行部の後弯変形が徐々に進行するが,椎体骨折により後弯変形は急激に増強する.術前に立位・臥位での後弯不安定性が強い場合には,腹臥位の手術体位ではどうしても後弯位が不足して固定されるため,術後立位での後弯ストレスでインプラント脱転や続発骨折を起こしやすくなる.特に胸腰椎移行部で椎体不安定性の強い偽関節やびまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴う椎体開大骨折に対しては,後弯位固定が望まれる.腹臥位でより後弯を獲得して固定できるように,2022年2月から手術台屈曲による胸腰椎移行部後弯位固定を始めた.
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