Japanese
English
経験と考察
肥満が内側楔状開大式高位脛骨骨切り術の術後成績に及ぼす影響
Influence of obesity on postoperative results after open wedge high tibial osteotomy
丸山 盛貴
1
,
菅原 敦
1
,
及川 伸也
1
,
林 謙
1
,
田島 吾郎
1
,
土井田 稔
1
M. Maruyama
1
,
A. Sugawara
1
,
S. Oikawa
1
,
K. Hayashi
1
,
G. Tajima
1
,
M. Doita
1
1岩手医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Iwate Medical University School of Medicine, Morioka
キーワード:
obesity
,
open wedge high tibial osteotomy
,
OA
,
knee
Keyword:
obesity
,
open wedge high tibial osteotomy
,
OA
,
knee
pp.1242-1244
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1242
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は じ め に
近年,変形性膝関節症(KOA)に対する手術方法の一つである膝周囲骨切り術(around the knee osteotomy:AKO)が広く行われるようになってきている1).AKOにはさまざまな手術方法が存在するが,特に内側楔状開大式高位脛骨骨切り術(open wedge high tibial osteotomy:OWHTO)は腓骨の骨切りが不要で脛骨側の骨切りのみであること,術中に矯正角度を調整することが可能であること,専用のロッキングプレートを用いることで早期荷重が可能であることなど利点の多い手術方法であり,良好な術後成績が報告されている2~5).
肥満はKOAの危険因子であることが報告されており6),OWHTO施行例にも肥満患者が多く存在する.OWHTOによる下肢アライメント矯正により膝関節の症状の改善が期待できるが,術後に肥満が解消するわけではなく,また肥満患者に対するOWHTOの術後成績についての報告は少ない.本研究でわれわれは,肥満がOWHTOの術後成績に及ぼす影響を検討したので報告する.
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