整形トピックス
骨肉腫に対する抗PD-1抗体の効果増強をめざした腫瘍融解ウイルス併用複合免疫療法の開発
望月 雄介
1
,
田澤 大
2,3
,
出宮 光二
1
,
久禮 美穂
1
,
長谷井 嬢
1
,
中田 英二
4
,
国定 俊之
5
,
浦田 泰生
6
,
藤原 俊義
2
,
尾﨑 敏文
1
1岡山大学整形外科
2岡山大学消化器外科
3岡山大学病院新医療研究開発センター
4岡山大学運動器知能化システム講座
5岡山大学運動器医療材料開発講座
6オンコリスバイオファーマ
pp.786-786
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_786
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抗programmed death protein 1(PD-1)抗体を用いた免疫療法が第4のがん治療として近年注目され,さまざまな癌腫に対する有効な治療効果が報告されている1).しかし,骨肉腫に対する抗PD-1抗体の治療効果は弱く2),治療効果を増強する新たな治療法を併用する複合免疫療法の開発が強く求められている.近年,腫瘍融解ウイルスを用いたウイルス療法が免疫原性細胞死を生じることで抗腫瘍免疫を活性化し抗PD-1抗体の治療効果を増強する可能性が示唆されている3).
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