Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
角谷 賢一朗
1
,
神田 祐太郎
1
,
張 鐘穎
1
,
由留部 崇
1
,
垣内 裕司
1
,
高田 徹
1
K. Kakutani
1
,
Y. Kanda
1
,
Z. Zhang
1
,
T. Yurube
1
,
Y. Kakiuchi
1
,
T. Takada
1
1神戸大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kobe University Graduate School of Medicine, Kobe
キーワード:
spinal metastasis
,
biopsy
,
surgery
Keyword:
spinal metastasis
,
biopsy
,
surgery
pp.264-270
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_264
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症 例.65歳,男.
主 訴:両下肢脱力,歩行障害.
既往歴:甲状腺乳頭癌(5年前に手術).
現病歴:3週間前から特に誘因なく背部痛が出現した.1週間前からは両下肢の脱力と歩行時のふらつきを自覚するようになり,近医を受診したところ,MRIで異常を指摘され,当院を紹介され受診となった.
初診時所見:Romberg sign陽性であった.上肢の深部腱反射は左右ともに亢進減弱はなかった.膝蓋腱反射,Achilles腱反射は両側ともに亢進していた.徒手筋力テスト(MMT)は,上肢には明らかな筋力低下はなく,両側腸腰筋以下でMMT 4レベルと低下していた.明らかな知覚障害や膀胱直腸障害はなかった.
画像所見:X線像およびMRIを図1,2に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2020