Vocabulary
GRK5
遠矢 政和
1
,
居石 卓也
1
,
赤崎 幸穂
1
1九州大学大学院整形外科
pp.1414-1414
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1414
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Gタンパク質共役受容体キナーゼ(G protein-coupled receptor kinase:GRK)は,Gタンパク質共役受容体(GPCR)をリン酸化するキナーゼとして発見された1).GPCRは細胞外の神経伝達物質やホルモンを受容し,そのシグナルをGタンパク質を介して細胞内へ伝達するが,GPCRにホルモンなどのアゴニストが結合すると,そのGPCRをGRKが認識しリン酸化する.リン酸化されたGPCRは脱感作され,Gタンパク質を介した細胞内シグナル伝達が阻害される.GRKには7つのアイソフォームが存在し,GRK1,4,7は局所の細胞にのみ存在する一方,GRK2,3,5,6は全身の細胞にユビキタスに存在することが知られている.
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