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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
糖代謝検査
1,5-AG(1,5-anhydroglucitol)
1,5-AG(1,5-anhydroglucitol)
山内 俊一
1,2
1帝京大学医学部
2北東京寿栄園
pp.242-244
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223268
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検査の概要
血清(血中)1,5-AGは血糖変動に迅速かつ鋭敏に反応する血糖コントロール指標である.HbA1cより血糖の動向が正確に捉えられるため,治療の開始や中止時の血糖変化のモニターに適する.特に,HbA1cが7%台以下で変化の幅がきわめて大きいため,食事や運動療法の成果を正確に捉えうる.また,食後高血糖の把握に優れるため,食後高血糖改善薬の効果判定も明確で,服薬遵守度も判明する.
HbA1cの0.1%程度の変化が広く拡大されるため,誤差範囲か否か峻別される.糖尿病では,HbA1cが5%台で安定していても1,5-AGは不安定なことが多い.
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