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特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅲ.徴候・症状別の診察から診断まで
3.肩関節痛,肘関節痛(上肢)の病態と診察の仕方
Clinical evaluation of shoulder and elbow disorder
島村 安則
1
Y. Shimamura
1
1岡山大学大学院運動器スポーツ医学講座(整形外科)
1Dept. of Sports Medicine, Okayama University Grduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama
キーワード:
shoulder pain
,
elbow pain
,
clinical evaluation
Keyword:
shoulder pain
,
elbow pain
,
clinical evaluation
pp.539-547
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_539
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は じ め に
定期的に野球外来を行っているなど特殊な状況にない限り,普段の診療で小児の肩肘を診察する機会はそれほど多くない.救急外来において遭遇する上腕骨顆上骨折や外顆骨折などを除けば,小児の上肢疾患の頻度は比較的少ないからである.一方で運動器検診が始まって以降,二次検診目的で受診する生徒も増えてきており,MRIなど精密検査が必要なのか,はたまた経過観察でよいものか判断に迷うことも多いと考えられる.本稿では小児の肩肘診察の方法などをまとめてみた.ベテランの先生には必要のない項目となり恐縮であるが,若い先生方の日常診療の一助となれば幸いである.
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