Japanese
English
問題点の検討
看護師における腰痛と健康関連quality of lifeの検討
Low back pain and health-related quality of life among hospital nurses
渡邉 拓洋
1
,
大橋 正幸
2
,
平野 徹
2
,
渡辺 慶
2
,
溝内 龍樹
2
,
遠藤 直人
2
,
岡部 敦子
1
T. Watanabe
1
,
M. Ohashi
2
,
T. Hirano
2
,
K. Watanabe
2
,
T. Mizouchi
2
,
N. Endo
2
,
A. Okabe
1
1新潟大学医歯学総合病院看護部
2新潟大学大学院整形外科
1Dept. of Nursing, Niigata University Medical and Dental Hospital, Niigata
キーワード:
nurse
,
low back pain
,
health-related quality of life
,
acute care hospital
Keyword:
nurse
,
low back pain
,
health-related quality of life
,
acute care hospital
pp.934-937
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_934
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は じ め に
厚生労働省の「業務上疾病発生状況等調査(平成26年)」によれば,「災害性腰痛」は全疾病の62%,「負傷に起因する疾病」の84%を占めている1).特に医療保健業は社会福祉施設,道路貨物運送業,小売業などと並んで,腰痛多発職場として知られており,看護師の50~80%は腰痛を抱えているとの調査結果もある2~5).
職業性腰痛は予防対策を講じることで,その発症を予防し,結果を良好に導くことのできる腰痛である6).しかし,実際には約60%の医療機関では腰痛の予防対策が行われていないと報告されている7).腰痛は看護師の離職意識にも影響することが報告されており6),高齢化社会を迎えている本邦において,看護師の確保という側面からも腰痛の実態調査および予防対策の構築が急務である.
本研究の目的は,病院勤務の看護師における腰痛有訴率と健康関連quality of life(QOL)を調査し,今後の腰痛予防対策構築の基盤とすることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018