Japanese
English
論説
一般成人および腰椎分離症患者における腰椎椎間板内バキューム現象の発生頻度の検討
Incidence of intervertebral vacuum phenomenon in the general population and in patients with lumbar spondylolysis
福地 博行
1
,
青木 保親
2,3
,
久保田 剛
2,3
,
伊藤 肇
1
,
越智 茂博
1
,
梁川 範幸
1
H. Fukuchi
1
,
Y. Aoki
2,3
,
G. Kubota
2,3
,
H. Ito
1
,
S. Ochi
1
,
N. Yanagawa
1
1東千葉メディカルセンター放射線部
2東千葉メディカルセンター整形外科
3千葉大学大学院医学研究院総合医科学講座
1Dept. of Radiology, Eastern Chiba Medical Center
キーワード:
vacuum phenomenon
,
lumbar spondylolysis
,
disc degeneration
Keyword:
vacuum phenomenon
,
lumbar spondylolysis
,
disc degeneration
pp.201-205
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_201
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は じ め に
椎間板内バキューム現象はX線像やCTで椎間板内に認められるガス含有像であり,椎間板内の透亮像として認められる.変性椎間板に認められることが多く,腰痛との関連も指摘されている1).その出現頻度について腰椎疾患患者における報告は散見されるが,一般成人における詳細な報告は少ない.本研究では,一般成人における腰椎椎間板内バキューム現象の出現頻度に対し椎間板高位別や年代別に詳細な調査を行った.
腰椎分離症は若年期の腰椎疲労骨折であるが,腰椎分離を有する患者は加齢とともに高度の腰椎椎間板変性を生じることが多いと報告されている2).本研究では,腰椎分離症患者における椎間板内バキューム現象の出現頻度も調査・検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2019