Japanese
English
臨床室
アルカプトン尿症に発症した上腕骨外側上顆炎の1例
Lateral epichondylitis in alcaptonuria;report of a case
田中 祥継
1
,
村岡 邦秀
1
,
山本 卓明
1
Y. Tanaka
1
,
K. Muraoka
1
,
T. Yamamoto
1
1福岡大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, Fukuoka University, Fukuoka
キーワード:
lateral epichondylitis
,
ochronosis
,
alcaptonuria
Keyword:
lateral epichondylitis
,
ochronosis
,
alcaptonuria
pp.1364-1367
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1364
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アルカプトン尿症は,芳香族アミノ酸のチロシンの異化がホモゲンチジン酸酸化酵素の先天性欠損によって障害され,ホモゲンチジン酸尿(尿の黒色化),組織褐変症,関節症を3徴とするまれな先天性代謝異常で,20万~100万人に1人というきわめてまれな常染色体劣性遺伝疾患である1).その中で関節炎を発症する頻度は約14%で2),関節炎の発症は膝関節,股関節,腰仙骨部,肩関節など大関節に多いとされている.われわれは,アルカプトン尿症に伴った上腕骨外側上顆炎例を経験したので,多少の文献的考察を加えて報告する.
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