Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
永島 英樹
1
H. Nagashima
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座運動器医学分野
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, Tottori University, Yonago
キーワード:
isthmic spondylolisthesis
,
low back pain
,
diagnosis
Keyword:
isthmic spondylolisthesis
,
low back pain
,
diagnosis
pp.384-388
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_384
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症 例.21歳,男.
主 訴:腰痛ならびに左殿部~大腿後面の痛み.
現病歴:高校時代にはラグビー部に所属し,たまに練習や試合中に軽度の腰痛を自覚していた.高校卒業後,電気工事関係の会社に就職し,1年前にロープを使って電柱に登っているときに腰痛が出現した.我慢して仕事を続けていたが,痛みが徐々に悪化してきたため,1ヵ月前に前医を受診し,当院へ紹介され受診となった.
身体所見:腰椎の前屈には支障はないが,後屈に制限があり,腰痛が誘発された.膝蓋腱反射(PTR)とAchilles腱反射(ATR)は正常で,下肢の徒手筋力テストはすべて5で,感覚障害はなかった.下肢伸展挙上テスト(SLRT)と大腿神経伸展テストも陰性であった.L5に手掌圧痛があった.
画像所見:X線像およびMRIを図1~4に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2018