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腰椎分離すべり症における神経根絞扼に対する電気生理学的検査
Electrophysiological study for nerve root entrapment in patients with isthmic spondylolisthesis
森田 雅博
1
,
宮内 晃
2
,
奥田 真也
3
,
小田 剛紀
4
,
岩崎 幹季
3
M. Morita
1
,
A. Miyauchi
2
,
S. Okuda
3
,
T. Oda
4
,
M. Iwasaki
3
1和泉市立総合医療センター
2宮内整形外科
3大阪労災病院
4大阪南医療センター
1Izumi City General Hospital, Izumi
キーワード:
electrophysiological study
,
nerve root entrapment
,
isthmic spondylolisthesis
Keyword:
electrophysiological study
,
nerve root entrapment
,
isthmic spondylolisthesis
pp.1375-1377
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1375
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【要 旨】
目 的:腰椎分離すべり症における神経根絞扼部位を電気生理学的に調査すること.
対象および方法:片側下肢症状を訴える腰椎分離すべり症の手術症例12例において,症状側膝窩部で腓骨神経を電気刺激し,術中展開した神経根の4ヵ所(脊柱管内・分離部・椎間孔出口・椎間孔外側)に針電極を刺入し神経根活動電位を観察した.また術前画像と手術記録を調査し,検査結果との関連性を調べた.
結 果:異常波形出現部位は6例で分離部,5例で椎間孔出口,1例で椎間孔外側であった.術前画像や手術記録と検査結果との関連性はなかった.
考 察:腰椎分離すべり症における神経根絞扼は本研究の電気生理学的検査から分離部のみで生じるのではなく,分離部より遠位で生じている可能性が示唆された.
© Nankodo Co., Ltd., 2018