Japanese
English
臨床室
後方経路腰椎椎体間固定術後に椎間ケージの脱転を繰り返した1例
Interbody cage dislocation following posterior lumbar interbody fusion surgery;report of a case
吉岡 薫人
1
,
石井 有希夫
1
,
奥田 鉄人
2
M. Yoshioka
1
,
Y. Ishii
1
,
T. Okuda
2
1石井病院整形外科
2金沢星稜大学人間科学部
1Dept. of Orthop. Surg., Ishii Hospital, Isesaki
キーワード:
interbody cage
,
PLIF
,
dislocation
,
revision surgery
Keyword:
interbody cage
,
PLIF
,
dislocation
,
revision surgery
pp.1223-1226
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1223
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
腰椎椎体間固定術は神経の全周性の除圧と椎体間固定を行える優れた術式であり,現在広く行われている.固定術後に椎間ケージが後方移動する症例を,われわれはまれに経験する.ケージの後方脱転はさらにまれな合併症であるが再手術が必要となりうる重大な合併症である.今回,われわれは後方経路腰椎椎体間固定術(posterior lumbar interbody fusion:PLIF)後にケージが後方脱転し,再手術にてケージの入れ替えを行ったにもかかわらず再度脱転をきたした症例を経験したので報告する.
なお,本稿では椎体ケージの2mm以上の後方移動を「転位」,椎間ケージ後縁が椎体後縁よりも後方へ移動したものを「脱転」と定義した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018