Japanese
English
経験と考察
CTで先天性腰椎分離を疑った6例の検討
Suspected congenital spondylolysis based on computed tomography;a report of six cases
小林 良充
1
,
滝 正徳
1,2
,
船越 雄誠
1
,
尾藤 晴彦
3
,
桐村 憲吾
4
,
杉山 雅洋
5
Y. Kobayashi
1
,
M. Taki
1,2
,
Y. Funakoshi
1
,
H. Bitou
3
,
K. Kirimura
4
,
M. Sugiyama
5
1聖隷浜松病院スポーツ整形外科
2聖隷浜松病院足の外科
3浜松市リハビリテーション病院スポーツ整形外科
4浜松市リハビリテーション病院整形外科
5浜松市リハビリテーション病院放射線科
1Dept. of Sport Orthop. Surg., Seirei Hamamatsu General Hospital, Hamamatsu
キーワード:
lumbar stress fracture
,
spondylolysis
,
congenital
Keyword:
lumbar stress fracture
,
spondylolysis
,
congenital
pp.1102-1106
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1102
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は じ め に
腰椎分離症が後天性疾患であり,とくに成長期のスポーツ活動に伴う疲労骨折,もしくはその偽関節化した骨欠損であることは一般的に認められるところとなっている.今日では画像上で分離の初期段階から進展過程,骨癒合や偽関節化過程を詳細に把握することができる.
当院でCTを用いて腰椎分離を診断するようになって以来40年近くになるが,偽関節型として判断した分離のなかに関節様の形態を呈する症例を複数経験してきた.今ではこれらの分離は先天性の可能性があると考えている.
本研究の目的は,先天性を疑った腰椎分離症例群を提示し,現在否定的である先天性分離の存在を提唱することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018