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特発性大腿骨頭壊死症に対する大腿骨頭回転骨切り術の長期成績
Long-term outcomes of transtrochanteric rotational osteotomy for non-traumatic osteonecrosis of the femoral head
森田 大悟
1
D. Morita
1
1浜松医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Hamamatsu Medical Center, Hamamatsu
キーワード:
transtrochanteric rotational osteotomy
,
long-term outcomes
,
osteonecrosis of the femoral head
Keyword:
transtrochanteric rotational osteotomy
,
long-term outcomes
,
osteonecrosis of the femoral head
pp.1075-1078
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1075
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【要 旨】
目 的:本研究の目的は特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)に対する大腿骨頭回転骨切り術(TRO)の15年以上の長期成績と,手術の成績不良に関するリスク因子を明らかにすることである.
対象および方法:ONFHに対してTROを施行した95例111関節(平均年齢40.1歳,平均経過観察期間18.2年)を対象にした.人工股関節全置換術(THA)への移行とradiological failure(RF)[骨頭圧潰もしくは関節症変化]をエンドポイントとした時の生存分析と,そのリスク因子について検討した.
結 果:術後15年時の生存率はTHAへの移行をエンドポイントとすると59%であり,RFとすると30%であった.Type C2の広範壊死と年齢>40歳が独立したリスク因子として検出された.
考 察:ONFHに対するTRO術後の股関節では,高率に変形性関節症(OA)変化が生じることが明らかになった.
© Nankodo Co., Ltd., 2018