Japanese
English
誌上シンポジウム 発育期大腿骨頭の壊死性病変への対応
小児大腿骨頭壊死に対する血管柄付き腸骨移植の経験
Vascularized Iliac Bone Graft for Osteonecrosis of the Femoral Head in Child
堀内 統
1
,
関谷 勇人
1
,
和田 郁雄
1
,
若林 健二郎
1
,
大塚 隆信
1
Osamu Horiuchi
1
,
Isato Sekiya
1
,
Ikuo Wada
1
,
Kenjiro Wakabayashi
1
,
Takanobu Otsuka
1
1名古屋市立大学整形外科
1Nagoya City University, Graduate School of Medical Sciences, Department of Orthopedic Surgery
キーワード:
血管柄付き腸骨移植術
,
vascularized iliac bone graft
,
大腿骨頭壊死
,
osteonecrosis of the femoral head
,
小児
,
child
Keyword:
血管柄付き腸骨移植術
,
vascularized iliac bone graft
,
大腿骨頭壊死
,
osteonecrosis of the femoral head
,
小児
,
child
pp.973-977
発行日 2008年10月25日
Published Date 2008/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101375
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小児における大腿骨頭壊死は比較的稀な病態である.成人の特発性大腿骨頭壊死に対しては様々な関節温存手術が考案され一定の成績を残しており,また関節温存がかなわなかった場合には人工関節置換術で対応可能である.しかし小児大腿骨頭壊死に対する統一された治療手段はない.人工股関節置換術が躊躇される小児大腿骨頭壊死に対しては最大限関節温存を目指すべきであろう.今回,当施設で施行した観血治療後の経過について述べるとともに術式選択について検討した.血管柄付き骨移植術のうち遊離腓骨術は血管吻合のリスクを伴うとの理由で,われわれは血行状態のより安定している有茎で,移植可能な腸骨のうち骨への血流の安定している深腸骨回旋動脈を用いた腸骨移植を使用している.
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