Japanese
English
臨床経験
ぶどう膜炎における特発性大腿骨頭壊死症
Osteonecrosis of the Femoral Head in Patients with Uveitis
毛利 年一
1
,
増原 建作
2
,
中田 活也
1
,
松井 稔
1
,
菅野 伸彦
1
,
永江 康信
3
,
越智 隆弘
1
Toshikazu Mohri
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2大阪厚生年金病院整形外科
3大阪大学医学部眼科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
osteonecrosis of the femoral head
,
大腿骨頭壊死症
,
uveitis
,
ぶどう膜炎
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴画像法
Keyword:
osteonecrosis of the femoral head
,
大腿骨頭壊死症
,
uveitis
,
ぶどう膜炎
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴画像法
pp.231-234
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902381
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:本研究では,ぶどう膜炎に併発する特発性大腿骨頭壊死症(以下ION)の発生頻度,発症時期,およびステロイド投与との関連を明らかにした.MRI検査が可能であった原田病12例,桐沢型ぶどう膜炎8例を対象としてION発生および発症の有無ぶどう膜炎発症からION発症までの期間,MRIの病型を調査し,ステロイド投与法(投与期間,1日最大投与量,1ヵ月最大投与量,パルス療法施行頻度)についてION発生例と非発生例間で比較検討した.ION発生は20例中7例35%にみられた.MRI分類でtype Cの2例のみが,ぶどう膜炎発症から平均6.5ヵ月後にIONが発症した.ステロイド投与期間は平均11ヵ月,1日最大投与量はプレドニゾロン換算で平均106mg,1ヵ月総投与量は平均2,460mgであった.ION発生例と非発生例間で1日最大投与量,1ヵ月最大投与量,投与期間いずれについても有意差を認めなかった.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.