Japanese
English
整形外科外来診療の工夫――診断,保存療法,外来手術 Ⅰ.総論
3.エコー下インターベンション
腰椎に起因する軽度の下垂足(足関節背屈筋力低下)に対する神経根ブロックによる治療
Repeating nerve block therapy for drop foot caused by lumbar spine
長沢 謙次
1
K. Nagasawa
1
1ながさわ整形外科
1Nagasawa Joint & Bone Clinic, Fukushima
キーワード:
drop foot
,
conservative therapy
,
nerve root block
Keyword:
drop foot
,
conservative therapy
,
nerve root block
pp.58-61
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei86_58
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
1980年代ごろは腰椎椎間板ヘルニアに起因する運動麻痺である下垂足は,早期の絶対的手術適応とされていたが,手術後も十分な回復が得られない症例を経験してきた.現在は超高齢社会となり,腰部脊柱管狭窄症に起因する高齢者の下垂足または足関節背屈筋力低下は,日常診療で時に遭遇する病態である.
上記に対し当院の診療では神経根ブロックを週1回連続3回行い,一定の症状回復が得られている.整形外科外来診療で,スリッパが脱げやすいなどの足関節背屈筋力の低下を訴える患者にはぜひ試みられるべき治療法であり,推奨したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2024