特集 クリニック・在宅で診る血液疾患―できること,できないことを見直そう
[Chapter 2] クリニックでできる健康診断異常・初期徴候への対応
血液内科クリニックからのメッセージ
クリニックでできる血小板減少の診断と専門施設に紹介するタイミング
津田 健司
1
1医療法人社団KKクリニック
キーワード:
重度血小板減少
,
血小板減少の機序
,
血液専門クリニック
Keyword:
重度血小板減少
,
血小板減少の機序
,
血液専門クリニック
pp.838-841
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_838
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★★★血小板数10~15万/μLを軽度,5~9.9万/μLを中等度,5万/μL未満を重度血小板減少とよぶ.
★★血小板減少の機序は産生低下,破壊消費亢進,希釈,分布異常に分類され,病歴や随伴症状,薬剤歴などをもとに鑑別を進める.
★★重度血小板数があり持続性の鼻出血や消化管出血,中枢神経症状,妊娠がある場合,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),播種性血管内凝固症候群(DIC),急性白血病,輸血後紫斑病を疑う場合にはただちに入院施設のある血液内科に紹介する.
★★★上記以外の重度血小板数低下,診断のつかない血小板数低下は血液専門クリニックに紹介する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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