特集 内科医に知ってもらいたい シン・腎臓診療
[座談会]
本邦における腎代替療法の現状と課題
-なぜ本邦では血液透析ばかりなのか?
内山 清貴
1
,
鈴木 智
2
,
永山 聖光
3
,
海上 耕平
4
1国際医療福祉大学 腎臓内科
2亀田総合病院 腎臓高血圧内科
3豊見城中央病院 腎臓内科
4東京女子医科大学 腎臓内科/移植管理科
pp.103-110
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_103
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内山 本邦の慢性透析患者は30年以上増え続けていましたが,ここ数年は減少傾向で,34万人となっています.割合としては血液透析(hemodialysis:HD)が大多数で,腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)は3.1%にすぎません.いわゆる「3%の壁」を打破できたとは言い切れない状況で,世界的にみてもPDの少なさは際立っています.

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