特集 内科医に知ってもらいたい シン・腎臓診療
[Chapter 5] 末期腎不全における腎代替療法を身近に感じてもらうために
「透析だけはしたくない」患者との向き合い方
小林 竜
1
1横浜市立大学 循環器・腎臓・高血圧内科学
キーワード:
全人的・総合的腎疾患医療(TRC)
,
Narrative based medicine
,
アドバンスト・ケア・プランニング(ACP)
Keyword:
全人的・総合的腎疾患医療(TRC)
,
Narrative based medicine
,
アドバンスト・ケア・プランニング(ACP)
pp.113-116
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_113
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★★末期腎不全は「生命維持に必須である腎臓という臓器の機能が低下している疾患」であるが,「透析・腎移植という腎代替療法が確立している」がゆえに,透析という単語は患者にとっては非常に重い言葉になる.患者の身体面,精神・心理面,経済・社会面を総合的にサポートし,患者および支援者(主に家族)が主体的な人生を歩めるようにすることが重要である.
★医療者は,腎移植,血液透析,腹膜透析に加えて在宅血液透析,緩和的腹膜透析,保存的腎臓療法などの選択肢を適切に患者に提供できるようにする必要がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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