Japanese
English
投稿 症例
胸水貯留を契機に診断された神経線維腫症1型に伴う悪性末梢神経鞘腫瘍の1例
A case of malignant peripheral nerve sheath tumor associated with neurofibromatosis type 1 diagnosed with pleural effusion
岩本 和馬
1
,
田宮 裕太郎
2
,
三上 智
2
,
野田 純也
2
K. Iwamoto
1
,
Y. Tamiya
2
,
S. Mikami
2
,
J. Noda
2
1名古屋大学医学部附属病院呼吸器内科
2掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター呼吸器内科
pp.337-341
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_337
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は じ め に 神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1:NF1)はカフェ・オ・レ斑や神経線維腫を特徴とする常染色体顕性遺伝の疾患である1).しばしば悪性腫瘍を発症することがあり,NF1患者の8~15%で悪性末梢神経鞘腫瘍(malignant peripheral nerve sheath tumor:MPNST)を合併すると報告されている2).MPNSTは四肢体幹部に好発し,肺や骨へ転移することが多いが3,4),われわれは胸水貯留を契機に診断されたMPNSTの1例を経験したため報告する.
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