特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[循環器領域]がん薬物療法の心血管有害事象(CTR-CVT)
坂東 泰子
1
1三重大学大学院医学系研究科 分子生理学
キーワード:
腫瘍循環器学
,
がん薬物療法
,
心不全
,
CTR-CVT
Keyword:
腫瘍循環器学
,
がん薬物療法
,
心不全
,
CTR-CVT
pp.272-277
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_272
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★★★腫瘍循環器学とは,がん診療に密接に関わる心血管病を基礎・臨床医学の観点から検証し,新たな診断・治療を開発していく新しい学際領域である.
★★臨床的にがん治療継続の可否に影響を与える代表的疾患(心不全,大血管障害,血栓症,不整脈,高血圧)をCTR-CVT(chemotherapy-related cardiovascular toxicity)と総称する.
★★★循環器疾患ががん患者の予後に影響することのないよう,循環器医,腫瘍医,呼吸器医,放射線科医など,がん診療に関わる診療科の横断的連携と,CTR-CVT予防への意識啓発が不可欠である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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