特集 虚血性心疾患up to date―内科医によるトータルマネジメント
近未来に向けて―冠動脈治療の将来
低出力体外衝撃波治療
伊藤 健太
1
,
下川 宏明
2
1東北大学大学院循環器先端医療開発学
2東北大学大学院循環器内科学分野
pp.713-716
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107476
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎低出力の衝撃波を培養ヒト血管内皮細胞に当てると,血管増殖因子の発現が亢進する.
◎ブタ慢性心筋虚血モデルにおいて,低出力体外衝撃波治療は血管新生を促進し,心筋血流・心機能を改善する.
◎低出力体外衝撃波治療は,狭心症患者の症状,心筋血流,運動耐容能,心機能を改善する.
◎本治療は,下肢末梢動脈疾患や難治性皮膚潰瘍,整形外科疾患にも用いられている.低出力の衝撃波を用いるため,麻酔や手術を要しない非侵襲的な治療法である.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.