Japanese
English
症例報告
多血小板血漿療法が有効であった難治性皮膚潰瘍
The effect of platelet rich plasma on cutaneous ulcer
高橋 綾
1
,
横川 真紀
1
,
池田 光徳
1
,
佐野 栄紀
1
Aya TAKAHASHI
1
,
Maki YOKOGAWA
1
,
Mitsunori IKEDA
1
,
Shigetoshi SANO
1
1高知大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,School of Medicine,Kochi University,Nankoku,Japan
キーワード:
多血小板血漿療法
,
皮膚潰瘍
Keyword:
多血小板血漿療法
,
皮膚潰瘍
pp.655-658
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102682
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要約 症例1:72歳,女性.うっ滞性皮膚炎のため,左下腿に潰瘍を生じた.症例2:78歳,女性.Sjögren症候群を合併した限局性結節性アミロイドーシスと診断されており,両下腿の結節が自壊後,潰瘍となることを繰り返していた.症例3:60歳,女性.限局型全身性強皮症と診断されており,左1趾腹に潰瘍を生じた.いずれも治癒が遷延している潰瘍であったが,多血小板血漿(platelet rich plasma:PRP)を外用し,2例で有効であった.各患者の末梢血およびPRP中の血小板数と成長因子を測定したところ,無効であった1例は,有効であった2例に比べて,末梢血中の血小板数が少なく,PRP 中の成長因子も低値であった.
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