特集 広く浅く知る白血病―令和になってこう変わった
［Chapter 3］ ここまで来た！ 白血病の治療
慢性骨髄性白血病
吉丸 崚
1
,
南 陽介
1
1国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科
キーワード：
慢性骨髄性白血病（CML）
,
STAMP阻害薬
,
無治療寛解（TFR）
Keyword:
慢性骨髄性白血病（CML）
,
STAMP阻害薬
,
無治療寛解（TFR）
pp.893-897
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_893
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★★慢性骨髄性白血病（CML）の初期治療は，それぞれのチロシンキナーゼ阻害薬（TKI）の特徴を理解し，合併症などの患者背景も考慮したうえで決定する．
★二次治療は，ABL1キナーゼ部位の点突然変異解析や付加的染色体異常の有無を確認し，変異の種類によって，適切な第二世代TKI（nilotinib，dasatinib，bosutinib），第三世代TKI（ponatinib）を選択する．
★三次治療として，STAMP阻害薬であるasciminibも選択可能である．
★★無治療寛解を試みる場合には，TKI治療期間や分子遺伝学的に深い奏効維持期間などの条件を確認し，綿密なBCR：：ABL1 国際基準値（IS）のモニタリングのうえで行う．
★★★：一般内科診療で必要な内容，★★：総合内科専門医試験レベルの内容，★：専門性の高い内容
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