特集 患者さんからよく尋ねられる内科診療のQuestion
第4章 血液
[71歳男性,慢性骨髄性白血病]慢性骨髄性白血病が飲み薬でよくなっています.治療はやめられるのでしょうか?
吉丸 崚
1
,
南 陽介
1
1国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科
pp.727-729
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_727
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お答えします
分子遺伝学的に深い奏効(DMR,BCR-ABL1 IS≦0.01%)を1~2年以上維持できていれば,定期的な検査による評価を前提に,治療の中止を検討することができます.分子遺伝学的大奏効(MMR,BCR-ABL1 IS≦0.1%)を達成できなくなった段階で,治療の再開は必要です.治療を長期的にやめることができる可能性は約50%程度です.
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