特集 今この研究が面白い!
第8章 神経
[末梢神経障害]Guillain-Barré症候群の発症機序解明と新規治療開発
桑原 聡
1
1千葉大学大学院 医学研究院・脳神経内科学
キーワード:
Guillain-Barré症候群(GBS)
,
軸索型
,
ガングリオシドGM1
,
分子相同性
Keyword:
Guillain-Barré症候群(GBS)
,
軸索型
,
ガングリオシドGM1
,
分子相同性
pp.690-692
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_690
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・代表的な自己免疫性末梢神経障害としてGuillain-Barré症候群(GBS)があげられる.
・GBSは軸索型と脱髄型に大別されている.
・Campylobacter jejuni腸炎後軸索型GBSはガングリオシドGM1分子相同性による発症機序が証明された唯一の自己免疫疾患である.
・脱髄型GBSの標的抗原・病態は明らかにされていない.
・GBSは単相性疾患であり,急性期の軸索変性を抑制するために抗補体療法,免疫グロブリン(IgG)切断酵素の開発が進行中である.
© Nankodo Co., Ltd., 2024