特集 今この研究が面白い!
第8章 神経
[重症筋無力症]自己免疫的病態研究の進歩とそれに基づく疾患修飾薬の進歩と展望
村井 弘之
1
1国際医療福祉大学 医学部脳神経内科学
キーワード:
重症筋無力症(MG)
,
日本MGレジストリー多施設研究(JAMG-R)
,
早期速効性治療戦略(EFT)
,
分子標的治療薬
Keyword:
重症筋無力症(MG)
,
日本MGレジストリー多施設研究(JAMG-R)
,
早期速効性治療戦略(EFT)
,
分子標的治療薬
pp.693-696
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_693
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・重症筋無力症(MG)は神経筋接合部を標的とする疾患であり,その病態が比較的明らかになっている自己免疫疾患である.
・20年ほど前までは胸腺摘除術とステロイドくらいしか治療手段がなかったが,近年飛躍的に治療が進展した.
・2010年代からは早期速効性治療戦略(EFT)が行われるようになり,2017年を皮切りに各種の分子標的治療薬が使用可能になった.
・日本のMG診療を根幹で支え,日本の,ひいては世界のMG治療へ影響を与え続けているのが日本MGレジストリー多施設研究(JAMG-R)である.
© Nankodo Co., Ltd., 2024