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第7章 肝・胆・膵
[green endoscopy]消化器内視鏡診療におけるSDGsへの取り組み
藤原 新太郎
1
,
小原 英幹
1
,
今川 敦
2
1香川大学 医学部消化器・神経内科学
2今川内科医院
キーワード:
気候変動
,
二酸化炭素
,
内視鏡
Keyword:
気候変動
,
二酸化炭素
,
内視鏡
pp.656-660
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_656
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Summary
・近年,欧州の内視鏡業界では気候変動と地球温暖化の対策として,「green endoscopy」という持続可能な新たな医療概念が提唱されている.
・このアプローチは消化器内視鏡診療による環境負荷を低減し,温室効果ガスの排出を削減することで持続可能性を高めることを目指している.
・消化器内視鏡診療は二酸化炭素(CO2)の重要な排出源であり,サプライチェーンの活動や直接的・間接的なエネルギー消費,使い捨てプラスチックやディスポーザブル製品の使用がこの問題に関連している.
・内視鏡診療において検査前,検査中,検査後の三つの段階でCO2が排出されている.
・環境負荷を低減するための実践的なアプローチとして廃棄物量の測定,内視鏡処置具の新規パッケージデザイン案,ポスターシール掲示による水資源の確保などがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2024