特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 10] 腫瘍
[尿・便検査を用いたがん検診に関する疑問]もともと高血圧で受診している患者が自費がん検診である尿検査の結果をもって,定期外来を受診しました.結果は「低リスク」とのことで,患者は「がんの可能性がなくなって安心している」といっています.かかりつけ医としてどのようなことを指導すればよいでしょうか?
山中 太郎
1
,
下井 辰徳
1
1国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科
キーワード:
がん検診
,
多がん早期検出(MCED)技術
,
次世代マルチターゲット便DNA検査
Keyword:
がん検診
,
多がん早期検出(MCED)技術
,
次世代マルチターゲット便DNA検査
pp.1328-1329
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1328
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お答えします
当該尿検査の結果では,がんでないことが完全に証明されたわけではないことを伝えたうえで,無症状であっても「市区町村が実施する住民検診」で定められたがん検診(前稿の表1)の定期的な受診を推奨することが重要です.
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