特集 がん検診—見えてきた問題にどう取り組む?
職域におけるがん検診の位置付けと多様性
渋谷 克彦
1
1帝京大学大学院公衆衛生学研究科
キーワード:
がん検診
,
職域
,
精度管理
Keyword:
がん検診
,
職域
,
精度管理
pp.156-160
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209344
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【ポイント】
◆労働安全衛生法に基づく「がん」に関する健康診断は職場における労働者の健康管理として実施されるので,公衆衛生対策としてのがん検診とはその趣旨が異なる.
◆職域におけるがん検診は実施主体,検診項目,検診開始年齢などが事業者,医療保険者によってさまざまである.がん検診を受診する機会や仕組みも個人で異なる.
◆職域も含めてがん検診の実施体制を定め,併せてがん検診の委託を受ける健診機関や医療機関における精度管理の重要性を浸透させることが必要である.
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