特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 10] 腫瘍
[血液検査を用いたがん検診に関する疑問]がんの早期発見を目的とした自費血液検査を受けた患者が「高リスク」の結果をもって外来を受診しました.どのように診療を進めるべきでしょうか?
山中 太郎
1
,
下井 辰徳
1
1国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科
キーワード:
がん検診
,
多がん早期検出(MCED)技術
,
PATHFINDER研究
,
NHS-Galleri試験
Keyword:
がん検診
,
多がん早期検出(MCED)技術
,
PATHFINDER研究
,
NHS-Galleri試験
pp.1323-1327
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1323
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お答えします
自費検査そのものの検査精度がどの程度なのか,という点について多くの検査でははっきりしていません.また,その検査結果に基づいてどのような追加検査を行うべきか,という点についても根拠の高い検査方法と種類は確立していません.さらに,無症状であれば保険診療の範囲内での対応が難しい可能性が高いため,「その他のがん検診(個人が任意に受ける検診)」を追加で実施するか否かについては,患者とよく話し合う必要があります.
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