特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 4] 未来のupdate
IBD診療における腸内細菌叢制御の意義
石川 大
1
,
永原 章仁
1
1順天堂大学 消化器内科細菌叢再生学講座
キーワード:
dysbiosis
,
腸内細菌叢移植療法(FMT)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
抗菌薬併用FMT(A-FMT)
Keyword:
dysbiosis
,
腸内細菌叢移植療法(FMT)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
抗菌薬併用FMT(A-FMT)
pp.1117-1121
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1117
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★★近年,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)とさまざまな疾患との関連が明らかになっており,dysbiosisの改善を目的とした腸内細菌療法である便移植療法がdysbiosisに関わる疾患に対する根本的治療方法として注目され,幅広く研究が行われている.
★★本邦においても,潰瘍性大腸炎(UC)患者への新しい治療選択肢として期待が高まっている状況であり,2023年1月から先進医療Bとして開始となった.
★★炎症性腸疾患(IBD),とくにUCに対する腸内細菌療法の有効性が報告されており,腸内細菌療法の実装化,マイクロバイオーム創薬など今後の展開に期待が高まる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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