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第1土曜特集 腸内フローラの研究進展と臨床応用
治療への応用
実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開
Current status and development of fecal microbiota transplantation and microbiome medicine
石川 大
1,2
Dai ISHIKAWA
1,2
1順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器内科
2同大学院医学研究科細菌叢再生学講座
キーワード:
腸内細菌叢移植療法(FMT)
,
抗菌薬併用FMT(A-FMT)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
Clostridioides difficile感染症(CDI)
,
マイクロバイオーム創薬
Keyword:
腸内細菌叢移植療法(FMT)
,
抗菌薬併用FMT(A-FMT)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
Clostridioides difficile感染症(CDI)
,
マイクロバイオーム創薬
pp.419-425
発行日 2024年11月2日
Published Date 2024/11/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291050419
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腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)の改善を目的とした腸内細菌叢移植療法(FMT)がdysbiosisに関わるさまざまな疾患に対する根本的治療方法として注目され,幅広く研究が行われている.わが国においても,潰瘍性大腸炎(UC)患者への新しい治療選択肢として期待が高まっている状況であり,2023年1月から先進医療Bとして開始となった.本稿ではFMTの有効性や安全性について,既報と当施設での臨床研究の結果をあわせて報告し,FMTのマイクロバイオーム創薬起点としての役割,消化器疾患への実装化,他領域への応用拡大など,今後の展開について最新の知見を概説する.
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