特集 性感染症
[Chapter 2] 性感染症各論
混合感染する性感染症の診療
田中 康平
1
,
中村 造
1
1東京医科大学病院 感染制御部
キーワード:
混合感染
,
梅毒
,
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症
Keyword:
混合感染
,
梅毒
,
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症
pp.109-111
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_109
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★★★性感染症は感染経路が同一である以上,混合感染をきたしやすく,性感染症を混合感染している可能性を十分に考えるべきである.
★一つの性感染症診断を契機に無症候に存在している可能性があるほかの性感染症も適切に治療へとつなげたい.
★★近年国内で患者数が大きく増加し,周産期の問題や眼梅毒を生じうる梅毒や罹患時の健康被害や医療費が甚大なヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は見逃さないように検査を行いたい.
★★そのほか,若年女性では将来的な不妊リスクになりうるクラミジア・淋菌・トリコモナス感染症にも注意が必要である.
★★性感染症診断を受けたときが最も患者の性感染症への関心も高く,この瞬間を逃さずにほかの混合感染している可能性がある性感染症も診断・治療につなげたい.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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