特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 2] IBD治療のupdate
CD内科治療 ①(腸管炎症の制御)
藤井 俊光
1,2
1東京科学大学病院 潰瘍性大腸炎・クローン病先端医療センター
2東京科学大学大学院医歯学総合研究科 消化器連携医療学
キーワード:
Crohn病(CD)
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
Keyword:
Crohn病(CD)
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
pp.1056-1064
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1056
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★★★Crohn病(CD)は狭窄,瘻孔,膿瘍形成といった器質的障害から腸管切除に至り複数回の切除は腸管機能障害を引き起こす可能性がある.
★★長期予後改善のため粘膜治癒や全層性治癒(transmural healing)といった治療目標に対してより積極的にtreat to targetストラテジーを適応すべき疾患である.
★★近年内科治療は飛躍的な進歩を遂げ選択肢も増加し,またさらなる新薬の開発も多数進んでおり,生物学的製剤やJAK阻害薬などの分子標的治療薬の導入をためらう必要はなくなってきている.
★有効性予測マーカーや導入する順序に明らかなエビデンスはまだなく,病態とそれぞれの薬剤の特徴を踏まえて選択を行っているのが現状である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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