特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 2] IBD治療のupdate
UC内科治療 ③(ステロイド後)
澤田 つな騎
1
,
中村 正直
1
,
山村 健史
2
,
川嶋 啓揮
2
1名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部
2名古屋大学大学院医学系研究科 消化器内科学
キーワード:
ステロイド依存例
,
ステロイド抵抗例
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
Keyword:
ステロイド依存例
,
ステロイド抵抗例
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
pp.1042-1049
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1042
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★★★ステロイド依存例の治療としてazathioprineの使用を検討する.
★★ステロイド後の潰瘍性大腸炎(UC)治療薬選択には明確なエビデンスはなく,治療薬の特性や患者背景のさまざまな因子を考慮に入れ,患者と医療者で情報を共有しつつ治療意思決定を共有していくプロセス(SDM)が重要である.
★★重症の難治性UCの治療ではinfliximab(IFX),カルシニューリン阻害薬,upadacitinib(UPA)の使用を考慮する.
★★安全性を重視する軽症よりの症例や高齢者においては,抗IL-12/23抗体製剤,抗IL-12抗体製剤,インテグリン阻害薬の使用を考慮する.
★罹病期間,病理像や,並存症などから背景にあるサイトカインプロファイルを推測することが治療選択に役立つことがある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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