特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 2] IBD治療のupdate
CD内科治療 ②(腸管狭窄に対する内視鏡治療)
中村 正直
1
,
山村 健史
2
,
澤田 つな騎
1
,
石川 恵里
2
,
川嶋 啓揮
2
1名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部
2名古屋大学大学院医学系研究科 消化器内科学
キーワード:
Crohn病(CD)
,
内視鏡的バルーン拡張術(EBD)
,
小腸内視鏡
Keyword:
Crohn病(CD)
,
内視鏡的バルーン拡張術(EBD)
,
小腸内視鏡
pp.1065-1067
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1065
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★★Crohn病(CD)は腸管に全層性の炎症を起こし,しばしば腸管狭窄をきたす.
★★その狭窄は浮腫性と線維性の要素があり,腸閉塞を繰り返すことがある.
★★腸管狭窄に対する小腸,大腸内視鏡によるバルーン拡張術(EBD)は有用とされ,ガイドラインも整備されている.
★★EBDの適応は,狭窄長が4~5cm以内で瘻孔や深い潰瘍を伴わないことがあげられる.
★★治療成績は小腸狭窄の場合,約半数で長期的な外科手術回避が可能であり,生物学的製剤治療がEBD後の狭窄症状再発予防に効果的である.
★★手術のタイミングはEBDが適応とならない狭窄,EBD後半年以内の再発時に考慮される.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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