Japanese
English
今月の主題 難治性潰瘍性大腸炎―診断と治療の新知見
序説
難治性潰瘍性大腸炎―定義,病態,新しい治療
Introduction
樋渡 信夫
1
Nobuo Hiwatashi
1
1いわき市立総合磐城共立病院
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
難治
,
ステロイド抵抗例
,
ステロイド依存例
,
グルココルチコイド受容体
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
難治
,
ステロイド抵抗例
,
ステロイド依存例
,
グルココルチコイド受容体
pp.1343-1345
発行日 2005年9月25日
Published Date 2005/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100230
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難治性潰瘍性大腸炎の定義
1987年の厚生省(現,厚生労働省)難治性炎症性腸管障害調査研究班によれば,“難治性潰瘍性大腸炎”とは「厳格な内科治療下にありながら,発症あるいは再燃から6か月以上なお活動期にある症例,または頻回に再燃を繰り返す症例」と定義され1),広く用いられていた.しかし,その後の治療法の進歩や治療方針の再検討により,原則としてステロイド療法を中心に考えることとして,現在はより臨床的に問題となる“ステロイド抵抗例”(ステロイド1~1.5mg/kgを1~2週間投与しても効果のない症例)と“ステロイド依存例”(ステロイド漸減中に再燃した症例)を指すことになっている2).
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