特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 1] IBDの病態・診断・病勢評価のupdate
IBD内視鏡以外での腸管病変の評価法
-Cross-sectional imaging;腸管超音波,CTE,MRE
松本 啓志
1
,
畠 二郎
1
,
二ノ宮 壮広
1
,
笹平 百世
1
,
塩谷 昭子
1
1川崎医科大学 消化器内科学/検査診断学
キーワード:
cross-sectional imaging(CSI)
,
腸管超音波(IUS)
,
CT enterography(CTE)
,
MR enterography(MRE)
Keyword:
cross-sectional imaging(CSI)
,
腸管超音波(IUS)
,
CT enterography(CTE)
,
MR enterography(MRE)
pp.1017-1020
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1017
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★炎症性腸疾患(IBD)の長期予後改善のため,画像検査による疾患活動性モニタリングが必須である.その画像評価法として腸管超音波(IUS),CTE,MREといったcross-sectional imaging(CSI)の重要性が増してきている.
★各モダリティにはメリット,デメリットがあり,相補的な側面もあるため,これらを組み合わせることで最適なIBD診療が可能となる.
★IUSは,安価で非侵襲的,容易に利用できる忍容性の高い検査法であり,腸管前処置や造影剤を必要とせず,ポイント・オブ・ケアで実施できる.
★CTEは,Crohn病(CD)における小腸疾患の進展や合併症の検出において高い精度を有することが証明されているが,放射線被曝の問題からその使用には限界がある.
★MREは,現在CDにおける小腸病変と合併症の評価に推奨されている検査法であり,内視鏡に代わる可能性が示唆されている.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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