糖尿病関連腎臓病を見据えたアプローチ

▪糖尿病の併存疾患のなかで慢性腎臓病（CKD）は主要なものの一つである．

▪しかし，その疾患を表す名称として，diabetic nephropathy，diabetic kidney disease，CKD with diabetes，あるいはdiabetes and CKDなどがあり，本邦を含めて，世界的にさまざまな混乱がある．

▪このたび日本糖尿病学会・日本腎臓学会は，米国を中心として世界で多く使われているdiabetic kidney disease（DKD）に対応する日本語訳を「糖尿病関連腎臓病」として，その概念を定義した．

▪糖尿病関連腎臓病のさらなる病態理解を進め，糖尿病関連腎臓病のなかでの鑑別診断・サブタイプのクラスター分類に基づく治療法の開発につなげる事が求められる．