特集 患者の将来を見据えた実践的糖尿病診療―脱 “血糖屋さん” のススメ
[Chapter 3] 血糖値だけではない糖尿病併存症の診断・予防・治療
糖尿病眼合併症の診断・予防・治療
桂 善也
1
1東京医科大学茨城医療センター 代謝・内分泌内科
キーワード:
国際重症度分類
,
視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫(CSME)
,
early worsening
Keyword:
国際重症度分類
,
視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫(CSME)
,
early worsening
pp.1134-1137
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_1134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪2020年に「糖尿病網膜症診療ガイドライン」が発表された.
▪糖尿病網膜症の分類として国際重症度分類が推奨され,これは従来のDavis分類から移行可能である.
▪「視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫」(CSME)は重要な概念であり,内科医としても把握に努めるべきである.
▪内科医は糖尿病網膜症の状態を把握して,急激な血糖低下や低血糖にも注意を払う必要がある.
▪眼科領域の診断機器の進歩により,糖尿病網膜症に新たな評価法が提案されている.
▪将来,網膜情報が内科疾患のリスク評価,診断補助,予後因子となる可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2024