Japanese
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特集 糖尿病性腎症研究の最前線
病態・疫学
エビデンスから学ぶ糖尿病性腎症の病態
A clinicopathological update for diabetic kidney disease phenotypes
大島 恵
1
,
岩田 恭宜
1
,
和田 隆志
1
OSHIMA Megumi
1
,
IWATA Yasunori
1
,
WADA Takashi
1
1金沢大学大学院腎臓・リウマチ膠原病内科学
キーワード:
糖尿病性腎症
,
糖尿病関連腎臓病
,
推算GFR(eGFR)
,
尿アルブミン
Keyword:
糖尿病性腎症
,
糖尿病関連腎臓病
,
推算GFR(eGFR)
,
尿アルブミン
pp.181-186
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001191
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はじめに
糖尿病性腎症を原疾患とする透析導入患者数は,頭打ちの傾向にあるものの,依然として原疾患の第1位(40.2%)を糖尿病性腎症が占めており,年間約16,000人が透析に至っている1)。高齢化や肥満患者の増加,さらには糖尿病や高血圧症に対する新規治療薬の登場などを背景に,糖尿病に合併した腎臓病が多様化していることが明らかになった(図)2)。本稿では,糖尿病性腎症および糖尿病関連腎臓病の病態について,推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate:eGFR)とアルブミン尿(蛋白尿)に基づいた臨床病態と,その腎病理所見および予後との関連について概説する。
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