特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
[Chapter 4] 合併症・併存疾患がある患者への対応
合併症の評価とその間隔
日髙 寿美
1
,
小林 修三
1
1湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター
キーワード:
左室駆出率(LVEF)
,
石灰化
,
後天性囊胞随伴腎がん
,
インターフェロン-γ遊離試験(IGRA)
Keyword:
左室駆出率(LVEF)
,
石灰化
,
後天性囊胞随伴腎がん
,
インターフェロン-γ遊離試験(IGRA)
pp.91-96
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_91
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▪CKDと脳心血管障害・心不全・末梢動脈疾患は互いに動脈硬化を基盤として発症・進展するため,共通の危険因子を有する.したがって,CKD患者を診療する際には,全身の動脈硬化性疾患の合併がないかどうかの検査が必要である.
▪透析患者になると,さらに加速度的に動脈硬化が進行するため,定期的な心臓超音波検査や下肢血流を評価する検査は欠かせない.
▪悪性腫瘍に関しては,透析患者に好発する腎がんのスクリーニング検査が必須である.
▪透析開始時に感染症に対するスクリーニング検査を行うが,潜在性結核の可能性も考慮することが望ましい.
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