特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
[Chapter 4] 合併症・併存疾患がある患者への対応
心不全を合併した腎保護の考え方
常喜 信彦
1
,
田中 友里
1
1東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
キーワード:
HFrEF
,
ACE-I/ARB
,
MRA
,
SGLT2阻害薬
,
ARNI
Keyword:
HFrEF
,
ACE-I/ARB
,
MRA
,
SGLT2阻害薬
,
ARNI
pp.98-102
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_98
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▪心不全パンデミックの時代には,心腎両臓器の保護を意識した診療が求められる.
▪低左心機能の患者の腎保護には,血行動態の安定性の維持と組織灌流の確保,体液過剰と臓器うっ血の回避が最も重要である.
▪HFrEF患者において腎保護効果が期待できる薬剤の報告はあるが,いずれも主解析結果ではなくサブ解析によって得られているものが多い.
© Nankodo Co., Ltd., 2023