特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
[Chapter 3] 保存期CKD患者・透析患者への薬剤の使い方
造影剤
守矢 英和
1
,
小林 修三
1
1湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター
キーワード:
急性腎障害(AKI)
,
造影剤腎症(CIN)
,
CI-AKI
,
CA-AKI
Keyword:
急性腎障害(AKI)
,
造影剤腎症(CIN)
,
CI-AKI
,
CA-AKI
pp.62-66
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_62
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▪保存期CKD患者での造影検査における造影剤腎症(CIN)発症のリスクは,以前考えられていたよりも低く,経静脈的造影検査ではeGFR<30mL/分/1.73m2でもCIN発症との関係は否定される流れになってきている.
▪CKD以外に合併する病態(糖尿病や心不全,貧血など)を評価し,造影剤使用量の減量や検査前後の補液にてCINの予防に努める必要がある.
▪維持透析患者では,検査後の臨時透析や透析スケジュールの変更は必要なく,透析日程に関係なく造影検査は実施可能である.
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