特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
扉
菊地 勘
1
1下落合クリニック
pp.4-5
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_4
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慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の患者数は約1,400万人であり,非常に多くの成人が罹患している国民病です.適切な治療が行われなければ,CKDが進展して透析導入となります.わが国の血液透析(HD)患者数は約35万人であり,国民の約350人に1人がHD患者となります.この透析導入を防ぐためには,まずCKDにならないように,また,すでにCKDの患者のステージを進展させないように,腎炎や糖尿病,高血圧の管理を行うこと,CKDの早期診断と治療を行うことが不可欠です.このために,一般内科医と腎臓専門医が連携して,一人一人の患者を診療することが非常に重要です.そして,CKDが進展してHD導入が近づくと,一般内科医はHDを思い浮かべると思いますが,腎代替療法には腹膜透析や腎移植もあり,患者のライフスタイルに合わせて選択することが可能です.このため,本特集では,一般内科医にも知っておいていただきたい,腎代替療法の特徴と選択について取り上げています.
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