特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
思春期の月経トラブルと低用量ピル
中山 明子
1
1大津ファミリークリニック
キーワード:
月経困難症
,
月経前症候群(PMS)
,
続発性無月経
Keyword:
月経困難症
,
月経前症候群(PMS)
,
続発性無月経
pp.422-427
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_422
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪月経困難症・過多月経は,まず非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用する.効果が乏しければ低用量ピルを検討する.
▪月経前症候群(PMS)は症状記録をつける.薬物治療を行う場合は低用量ピルを考慮する.
▪続発性無月経とは3ヵ月以上月経が停止していることをいう.骨密度低下につながるため専門医に紹介する.
▪低用量ピルは月経トラブルに効果があるだけでなく,月経のタイミングの移動もできるためQOL改善に役立つ.
© Nankodo Co., Ltd., 2023